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手軽に楽しむ ≪茶香炉やアロマポットを使う≫

1.手軽な間接加熱

沈香の純粋な香りを楽しむのには、間接加熱がおすすめです。香道で香りを聞く場合には、香炉、香炉灰、香炭団や銀葉などの道具が必要になります。もっと手軽に楽しみたいという人には、茶香炉やアロマポットを代用するのがお薦めです。
(1)茶香炉
茶香炉は間接的に茶葉を加熱しその香りを楽しむ道具ですが、ほうじ茶を作ることもできます。陶器製、鉄製や耐熱ガラス製のものがあり、熱源としてキャンドルがよく用いられます。茶葉の代わりに付属の耐熱皿に沈香の刻みや抹香を入れキャンドルの炎で加熱するわけですが、ここでいくつかの重要なポイントがあります。一番重要なのは加熱温度になります。焦げるほどの高温や香りの立たない低温は避けて適温を保つことが大切なため、キャンドルの炎と耐熱皿までの距離が調節できるものが便利です。調節できない茶香炉でも、温度が高いと思ったときは沈香と耐熱皿の間にアルミ箔をはさんだり、温度が低いと思ったときは耐熱皿の代わりにお弁当で使うアルミカップを使うと炎との距離が短くなり熱伝導率も高くなるので温度が上がります。色々試してみて一番良い方法を見つけてください。
(2)アロマポット
お香を楽しむために使えるアロマポットは、キャンドルやヒーターによる加熱式のものに限ります。超音波式は加熱できないので使用できませんし、電球式のものは温度が低いので適しません。

ここで注意しなければならないのは耐熱ガラス製のもので、耐熱ガラスといっても素材のガラスによって耐熱温度に差があることです。耐熱ガラス製のものは茶香炉にせよアロマポットにせよ耐熱皿を直火で加熱することになりますので、耐熱温度の高いケイ酸ガラスで作られたものが適します。次に熱源として使用するキャンドルもブランドによって火力が異なりますので、買い足す場合はご注意ください。購入した際キャンドルが付属していれば、それが適していると考えられます。
いずれにしても火を使いますので、火傷や消火にはくれぐれもご注意ください。